人生の一部ですね。小・中学生のときに学校の友人関係で悩んでいて、学校があまり好きじゃない時期や行きたくない時期があったのですが、サッカーだけはずっとやっていて。サッカーをやっている時間だけは嫌なことも全て忘れられる時間でした。サッカーを通じて色んな人に出会うことが出来たし、サッカーのおかげで自分の世界が広がりました。今、こうしてプロとしてサッカーを軸に生活しているので、本当に人生の一部だなと思います。

昔はそういうときにとにかくサッカーをやっていました。高校生まではサッカーで落ち込むことがあまりなかったのですが、高校卒業してこの世界に入って、上手くいかないことが増えてきて挫折というか。良くなかったときのプレーが頭の中でループして落ち込んでしまうこともありました。落ち込んだときは、自分の中で「これだけは今日頑張ろう！」「前回出来なかった部分の１つでもいいからこれだけは今日やろう！」と何か１つ目標を決めて試合や練習に取り組むようにしています。それを繰り返していくことで出来なかったことが出来るようになって、頭がすっきりしたり前向きな気持ちになったり。悪いときって、たくさんのことを考えて、たくさんのことをやらなきゃって、パンクしちゃいそうになるので。そういうときこそ１つのことをしっかりやろうと決めています。

小さいころから追いかけ続けているのが「日本代表選手」。永遠の目標です。そこを目指して、まずはリーグで結果を残すことや大きな目標に向かって、身近な目標を達成していきたいです。

ファン・サポーターの皆さんには、自分たちが上手くいかないときや、勝てないときも支えていただいて。苦しいときに何度も温かい言葉に助けていただきました。自分たちがこうしてサッカーに向き合い続けていられるのもファン・サポーターの皆さんのおかげなので、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、結果で恩返し、プレーしている姿で元気や勇気を与えられたらいいなと思います。また、この企画を通して、「こういう選手がいるんだ」ということを知ってもらい、「こういうことしているんだ」「私も少し頑張ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。

サッカーに限らず、たくさんのスポーツで女性の方が活躍しているのを自分も見ています。子供たちが「この人みたいになりたい！」と選手に憧れて、スポーツを始めることもあると思います。私自身、日本代表に入るという夢を見つけられたのも、子供のころに見た 2011年の FIFA 女子ワールドカップ日本女子代表優勝がきっかけでした。まずは、今の私たちがみんなの耳に届くような結果を残すことによって、見てくれる人が増え、それがどんどん繋がっていくと女子スポーツも発展していくし、スポーツ人口も増えていくのかなと思います。未来ある子どもたちにとって「なりたい」と思ってもらえる人に自分たちもならないといけないですし、男女問わず「あの選手みたいになりたいな」と思ってスポーツを始めてくれることを願っています。