ストリートカルチャーを中心に、さまざまなジャンルで活躍するX-girlフリークにインタビューする
企画「X-girl feels」。ファッションやお仕事、プライベートに関して “feel” =感じていることを聞いていきます。
第17回目は、シンガーソングライター、のんぴーさん。
路上ライブで数百人ものファンを魅了する彼女が、生で歌を届けることにこだわる理由を明かします。
本日のコーディネートで気に入っているポイントを教えてください。また、ブランドに対してどのような印象がありましたか?
元々こういう形の帽子が好きなので、気に入っています。スノボーとかやるので、ちょっとストリート系の服着たいなって思ったときに「X-girlに行けば大丈夫かな」っていう安心感があって、よく店舗に行っていましたね。
私服や路上ライブでの衣装はどのように選んでいますか?
かっこいいって言われるような服が好きです。いつも「どれがかっこいいですか?」って店員さんに聞いて選んでもらいます。ストリート系のダボっとした感じが多いですね。路上ライブをするときは、声を届けたいっていうのがあるので、襟があってシュッと締まった感じの服を選んだりしています。オンオフが切り替えられる感じがして。
路上ライブをはじめたきっかけを教えてください。
最初はただお風呂でめっちゃ歌ってました。お風呂ってみんな歌いますよね(笑)。海外の学校に通っていた時、体育祭でステージっていう部門があったんです。そこで、ノリと勢いでステージに出たら盛り上がってくれたのを感じて「ステージに立とう。それを仕事にしよう。歌いたい!」と思ったのがきっかけです。最近だと、SNSで歌うっていうのが1番手っ取り早いんですけど、人に直接声を届けて、みんなの反応が見たくて、路上で0からはじめてみようと思いました。
TikTokが大人気ですが、どのような経緯ではじめましたか?
高校の友達が「人前で歌ったほうがいいよ。のんぴーの声は絶対みんなに届けるべきだ。」って言ってくれて。私は当時TikTokのアプリ自体を入れていなかったんですけど、その子が毎日投稿するからって言って本当に毎日動画を投稿してくれたんですよ。それがきっかけなので本当に感謝しています。
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これまでの路上ライブで大変だったことはありますか?
ストリートで歌っていると360度から人が来るので、私を待ってくれているファンの皆様が酔っ払いに絡まれてしまったことがありました。でも路上ライブで迷惑をかけてしまっているのも確かだし。複雑ですね。
思い出深かった経験はありますか?
初めて路上ライブをしたときは2, 3人しか集まらなかったのが、2ヶ月目には20人30人が集まるようになって、さらにTikTokがバズった次のライブでは100人200人になっていて。びっくりしたけど人前で歌ってるって実感が湧いてきましたね。
活動を続けているうえで、モチベーションとなっているものを教えてください。
夢のためにとにかくやるしかないって割り切れているから続けられているのだと思います。やるしかないからやろうよっていう。別に才能もないから。やり続けることが1番の特技だったので、そこだけ伸ばそうって思った結果がこうなりました。
“この人がいなければ今の自分はいない” と思える存在はいますか?
それはもう全ての人にそう思っています。正味実力ってものはないと思っていて、この家に生まれたのも、その学校に行ったのも、どこに行ったのも全部運だと。たまたまが重なって自分を作ってくれているわけだから。自分に自信がないなって思ったときも、私はその人たちが作り上げたものだって思うと、自信を持って人前に立とうって思えます。
毎日欠かせないことはありますか?
SNSをチェックすることですね。何を求められていて、何を伝えたくて、どの層に伝えたいかっていうのをちゃんと明確にしたくて。自分勝手に歌うのではなく、どう人に伝わっているのかを考えなくてはいけないなと思い、日々人の気持ちを見るようにしています。もちろんある程度割り切っているところもあります。人間って絶対、合う人合わない人、ちょっと自分とは違うなって思う人もたくさんいるので、私の声や私を嫌いだと思う人もたくさんいると思うんです。でも好きと言ってくれる人が10人に1人いるんだったら100人に10人いるわけだから、そこを集めようとしています。
最後に、今後の目標を教えてください。
人間パワースポットになりたいという目標を掲げています!どのパワースポットもそれ自体は光ってなくて、いろんなスポットライトがそれを照らして輝いていると思うので、私を照らしてくれる人たちを周りに集めて輝き続けられるような人間パワースポットになりたいと思います。
のんぴー
2001年9月22日生まれ。学生時代をハワイで過ごし、帰国後にシンガーソングライターとして活動を開始。ファンが投稿した動画が話題を呼び、魅力的なハスキーボイスと「人間パワースポット」的な魅力で、現在行う路上ライブには数百人が集まる。昨年11月25日に作詞作曲を手掛けた『せんせい』を配信リリース。12月23日に行ったファーストワンマンライブは即完。今後のライブ情報はInstagramにて要チェック。
PHOTO:SAEKA SHIMADA(Luuna)
MOVIE:MARINA MAEKAWA
HAIR&MAKEーUP:RIE SHIOYA
TEXT:SARA HIRAYAMA
PRODUCTION:KEN OFFICE
EDIT:X-girl