
アイテム名Eames Anniversary Table メーカーHermanMiller
1945年米雑誌Arts & Architectureが主催していた
「Case Study House」という実験的な住宅建築企画で
イームズ夫妻が
エーロ・サーリネンとタッグを組み、
夫妻の自邸を設計した。
このタッグは家具のデザインにおいても協業している背景が
あるが、ある事柄によって後に離れることとなる。
その事由についてここで深く触れることは避けておこう。

イームズ夫妻邸は同企画の8番目の住宅として進行されたこと
から
“Case Study House No.8”の名で広く知られている。
当時は第二次世界大戦の終戦を向かえた頃で戦地から帰ってくる
兵士が多く、
彼らのために安価で素早く大量に住宅を用意すること
が求められた。
このテーマに基づいて設計されたCase Study House No.8で
あったがプロトタイプ
として一棟建てられたのちに、残念ながら
量産がかかることはなかった。

自身らが実際に暮らしたため内装も彼ら好みにコーディネート
され、
非常に素敵な空間に仕上げられている。
現在では見学ツアーが組まれたりもしており、外観や内観を
実際に見ることもできる。

そして、今回はようやくここからが本番。こちらの写真、
奥に移っている
ローテーブルをご覧いただきたい。
これはCase Study House No.8(イームズハウス)に設置するために自身らが
デザインしたコーヒーテーブルで白黒の写真では
分からないが天板には贅沢に金箔が
施されている。
あくまで自邸で使用するために設計したものであり当時これが
商品化されることは
なかった。
が、、、
イームズハウスの竣工から50周年に当たる1999年、満を持して世界500台の
限定としHermanMiller社が商品としてリリースした。

アッシュ材のDowel Legが取り付けられたベースに一面金箔が
施された真鍮の天板を
乗せるといった構造。
真鍮の天板にはかなりの重量があり、ベースに乗せているだけの
構造でも
動いてしまうことはない。

同夫妻がデザインした代表作にShell Chairがあるが、Dowel Legはもともと
Shell Chair用のベース(脚)として考案されたものを
リデザインしてこのテーブルに
転用されている。

今回当店に入荷した個体はUsedコンディションで天板の金箔には
一部剥離が生じている部分もあるがイームズ夫妻も同様に経年に
よる変化を楽しみながら使っていたことが
想像できる。

天板の裏には真鍮製のラベルが取り付けられておりそこに
シリアルナンバーが
表記されている。



洋室に限らず、和室で畳の上にコーディネートすることも
オススメ◎
煌びやかな面持ちであることに間違いはないが決してネガティブな嫌らしさはそこにはなく気品や気高さを演出するコーヒーテーブルと言えるだろう。
アイテム:Eames Anniversary Table
メーカー:HermanMiller
品番:120240103012
価格:¥418,000-(税込)
※ご配送の場合、送料を別途頂戴致します。
※実物はMid-Century MODERN Flagship Shopにて
ご覧いただけます。