1963年にCharles Pollock（チャールズ・ポロック）によって
デザインされた「Pollock Executive Chair」

氏はニューヨーク州ブルックリンに位置し当時からアートや
デザイン分野に定評のある教育機関Pratt Instituteを卒業した後、

George Nelson Associatesで活動し家具のデザインに携わることで
キャリアを積んだ。

Knoll社からは主にチェアをメインに作品を多数発表しているが
そのなかでも特段広く知れ渡っているのが
この
「Pollock Executive Chair」だろう。

座面の外周には一本のアルミニウムバンドを巻き付けるといった
革新的な構造が採用されており、
これを氏自身は
「Rim Technology」と名付けた。

この構造は簡易的に堅牢なチェアの実現を可能にしただけでなく
見た目にもエレガントさとスマートさを
兼ね備えたものとして
高く評価されている。

座面と背もたれは一体型の設計で、その張地には天然のレザーが
用いられているが、
今回入荷した個体はそのコンディションも
文句無し。

座面裏のラベルからも確認できる通り、そのコンディションの
良好さ故
1984年に製造されているとは到底思えない。

1960年代初頭にデザインされて以来1990年代まではベース（脚）
は４本に分かれている。
90年代以降になると、安定性の改善として脚の本数が増え５本となる。

このように仕様の変更が加わると不思議と「オリジナル」に
惹かれてしまうこの気持ちは何でしょう(笑)

座面を回転させることで座高を調節（470-550mm）すると
いった昇降機能が設けられている。

キャスターも全てメンテナンスを施し、ストレスなくスムーズに
稼働する。