
アイテム名Pedestal Chair #66318-TSR デザイナーAlexander Girard メーカーHerman Miller
「Charles & Ray Eames / George Nelson」
インテリアデザインの黎明期、現代においては
ミッドセンチュリー期と呼ばれる
1950年代前後にアメリカを
代表するファニチャーブランドHerman Miller社で
手腕を振るった三名のビッグネーム。
三名というのはチャールズとレイが夫妻、
そこにネルソンとで三名であるが
もう一人同等に評されるのが
Alexander Girard(アレキサンダー・ジラード)だ。

Alexander Girard(以下、氏)は1952年にCharles Eamesと
George Nelsonの推薦で
HermanMillerの活動に参加することとなり
主にテキスタイル部門の
ディレクション業を担当した。

古物商に従事した父のもと育った氏は、自身も世界各国の
フォークアートに造詣が深く
その趣向が大きく落とし込まれた
アートワークが最大の魅力だろう。
しかし、その才能はテキスタイルデザインにとどまらず家具や
インテリアなどのプロダクトデザインにおいても
存分に
発揮されていることをご存知だろうか。

今回入荷したのは個人的には隠れた名作チェアに
位置づけている
“Pedestal Chair #66318-TSR”
氏の作品集では「Tub」のようなスタイルのチェア
という説明書きが添えられている。
Tubとは日本語にすると「桶や容器」といった意味合い。

直線と曲線を奇麗なバランスで表現した美しいルックス。
十分なホールド感と、フカッと温もりを感じる座り心地。

座面を回転することで座高の調節ができて向かって左側の
座面下に設けられたノブを回すと
リクライニング角度が
調節できることも嬉しい。
Herman Millerの技術が惜しみなく採用されている印象で、
この機構はイームズ夫妻のチェア作品によく見られるものと同様。

脚先にはキャスターが設けられ、稼働性の高いものとなっている。
ダイニングシーンへの設置に加えオフィスなどのワークデスクに
合わせて
コーディネートすることも考慮しての選択だったように
汲み取れる。

Mid-Century MODERNで保管している資料書籍にもこのチェアの
ことは詳しく記載されており、
自身も勉強しながらこのブログを
書いているところだが今回入荷した個体は
座面の生地も
張り替えられていない当時のオリジナルコンディション。
書籍に記載されている通りの内部構造を保っていることにも
感激できる。

現在Mid-Century MODERN Flagship Shopではチェアと資料を
一緒にご覧いただけます。
商品詳細
アイテム:Pedestal Chair #66318-TSR
デザイナー:Alexander Girard
メーカー:Herman Miller
品番:120240101091
価格:¥715,000-(税込)
※一脚当たりの価格です。
※ご配送の場合、送料を別途頂戴致します。
※実物はMid-Century MODERN Flagship Shopにて
ご覧いただけます。